いわきのSAWフィルター用トレーは5Gの市場要求に適応します

「高速大容量」「低遅延」「低コスト・省電力」「多接続」をキーワードに本格的な到来が期待される第5世代移動通信システム(5G)。通信の高速化だけでなく、身の回りのありとあらゆるアイテムがワイヤレスでネットワークに繋がる新システムです。同時に多くの端末を接続できることから、IoT(Internet of Things)化が一気に進むと予測され、1平方キロメートルあたり100万台以上のデバイスの同時接続が可能になるとの試算もあります。2020年代には、あらゆるモノがネットワークにつながる5G時代の本格的な到来に期待が高まっていますが、5Gの周波数や規格は、従来のシステムと異なるため、スマートフォンなどの対応製品向け電子部品は4GやLTE用を流用できず、新規開発が急がれています。そうした中、5Gのキーデバイスとして大きな注目を集めているのが、弾性表面波(Surface Acoustic Wave)フィルター、いわゆるSAWフィルターです。携帯電話などの移動体通信に使用される周波数帯は100MHz~3GHzを中心としたVHF帯およびUHF帯です。SAWフィルターはこれらの周波数の範囲内でそれぞれのシステムに応じた信号のフィルタリング機能を果たすなど、極めて重要な電子部品です。いわきはその専用トレーを製造しており、梱包用輸送用納品用保管用工場工程用検査用出荷用など幅広い用途で多くのお客様にご好評頂いています。

多バンド化や小型化、ポート共通化などのトレンドを踏まえた専用トレー

携帯電話をめぐっては、海外も含めると様々な周波数帯(バンド)が使用されています。こうした中、近年は1つの携帯電話で世界中のどこからでも使用できるようにするため、周波数帯の異なる複数のSAWフィルターが搭載される、いわゆる多バンド化が進んでいます。また、バンドのフィルターを1つにしたデュアルフィルターが製品化されるなど、市場の要求は高まっています。また、多バンド化への対応や製品サイズの小型化、高性能化、表面波の温度特性や耐電力性の改良など、いくつものテーマを抱えています。回路基板上への実装面積を削減するためにデュアルフィルターの入力ポートや出力ポートを共通化した回路設計への対応要求も高まっており、各メーカーにおいては基板材料や電極膜、複合化技術の向上に余念がありません。このように、市場からの高度な要求レベルに応えるためには、製品そのものの多機能化はもとより、製品の信頼性を確保する専用トレーの必要性もまた高まっています。いわきは工業用トレーの専門メーカーとして半世紀をかけて培った技術とノウハウで、お客様の製品の付加価値を高めます。ぜひご利用ください。

適切なトレーポケットがリスクを大幅軽減し、圧電効果を保護します

SAWフィルターは、圧電体の薄膜、あるいは基板上に形成された規則性のある、「くし型電極(IDT)」により、特性の周波数帯域の電気信号を取り出す素子で、IDTの構造周期と圧電体や電極の物性により中心周波数や帯域を決める事が可能となります。圧電体は電圧を加えると歪み、逆に力を加えると表面に電荷を生じて電圧を発生する性質、いわゆる圧電効果を持った材料です。SAWフィルターでは電気信号として入力された高周波信号を圧電帯基板の圧電効果により数μm程度の波長の表面波に変換し、その表面波を圧電帯基板上に伝搬させ、目標とする周波数をフィルタリングした後、再び電気信号として取り出しています。このようにSAWフィルターは、複雑なメカニズムで正常に動作する精密部品であるのに加え、前述の通り、近年はさらなる小型化、低背化が進んでいます。その専用トレーには製品形状に最適なトレーポケットが不可欠です。その点、いわきのSAWフィルター用トレーは、製品形状を忠実に再現する真空成型によって製造され、様々なサイズのSAWフィルターをトレーポケットが確実に支持・保護します。また、真空成型は設計の自由度が高い上、一度作った金型は長期にわたって使用可能といった技術特性があります。結果として、これまでお客様に多大な負担を強いていた金型にかかる一連のコストを大幅に削減します。加えて当社は金型から成形品に至るまで国内自社工場で一貫生産していますので、さらなるコストダウンと短納期を実現します。お問い合わせ頂ければ、担当スタッフがお客様のもとに駆けつけ、お見積りや納品までのスケジュールをご案内申し上げます。お電話お待ちしています。

いわきのSAWフィルター用トレーはここがポイント!

「チップ積層セラミックコンデンサー」「デュプレクサ」「セラミック発振子」「EMI除去フィルター」「無線LANモジュール」「ブルートゥースモジュール」「インダクタ」など各種電子部品と同様に5Gの安定化を担うSAWフィルター。いわきは低価格かつ短納期で高信頼の専用トレーをご提供します。製品のおすすめポイントは次の3つです。

  1. 小型化、低背化が進むトレンドをふまえあらゆる製品に適応します
    周波数帯の異なる複数の製品が搭載される、いわゆる多バンド化をはじめ、表面波の温度特性や耐電力性の改良など、市場からの要求レベルが高まるSAWフィルター。あわせて小型化や低背化といったダウンサイジングも大きなテーマとなっています。いわきはこうしたトレンドをふまえ、あらゆる製品サイズや形状に最適な専用トレーを低価格でご提供します。
  2. トレーポケットが製品を確実に支持し、圧電体の機能を保護します
    電圧を加えると歪み、逆に力を加えると表面に電荷を生じて電圧を発生する圧電体をはじめ、SAWフィルターは複雑なメカニズムで機能する精密部品です。その輸送や搬送の際には、製品保護の観点から専用トレーが不可欠となります。いわきは、製品とトレーの隙間であるクリアランスを高度な技術で最小限に抑え、“ガタ”による破損などのリスクを大幅に軽減します。
  3. 金型からの一貫生産により低価格とスピーディーな納品を実現します
    工業用トレーの専門メーカーとして半世紀、いわきが磨き上げた真空成型を駆使するとともに、金型からの自社一貫生産により、低コストとスピーディーな納品を実現します。また、自社生産の当社であれば、試作後のデザイン変更や小ロットなどのご要望にも柔軟な対応が可能です。5GのキーデバイスとなるSAWフィルター用トレーはいわきにお任せください。

株式会社いわき


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